ブレグジットにおけるフェイスブックの役割と民主主義への脅威:Facebook’s role in Brexit ? and the threat to democracy/キャロル・カドウォラダー

In an unmissable talk, journalist Carole Cadwalladr digs into one of the most perplexing events in recent times: the UK’s super-close 2016 vote to leave the European Union. Tracking the result to a barrage of misleading Facebook ads targeted at vulnerable Brexit swing voters — and linking the same players and tactics to the 2016 US presidential election — Cadwalladr calls out the “gods of Silicon Valley” for being on the wrong side of history and asks: Are free and fair elections a thing of the past? (NOTE: This video has been edited as a result of judgment in the Court of Appeal in England and Wales in a libel action by Arron Banks, the funder of the Leave.EU Brexit campaign, against Carole Cadwalladr. A judge found that the talk was lawful at the time of delivery, however due to a subsequent change in circumstances part of the talk was found to be unlawful in England and Wales and has therefore been removed.)

見逃せない講演で、ジャーナリストのキャロル・カドウォラダーは、最近の中でも最も難解な出来事の一つである英国の2016年EU離脱投票の結果について掘り下げます。この結果を、脆弱なブレグジットスイング有権者をターゲットとした誤解を招くFacebook広告の殺到にまで追跡し、同じプレイヤーや戦術を2016年の米大統領選挙にも結びつけています。カドウォラダーは、歴史の誤った側に立つ「シリコンバレーの神々」を非難し、自由で公正な選挙は過去のものとなったのかと問いかけます。

(注:このビデオは、Leave.EUブレグジットキャンペーンの資金提供者であるアロン・バンクスがキャロル・カドウォラダーに対してイングランド・ウェールズ控訴裁判所で起こした名誉毀損訴訟の判決により編集されました。裁判官は、講演が当時合法であったと認定しましたが、状況の変化により講演の一部がイングランド・ウェールズでは違法とされ、その部分が削除されました。)

タイトル Facebook’s role in Brexit ? and the threat to democracy | Carole Cadwalladr
スピーカー キャロル・カドウォラダー
アップロード 2019/06/11

ブレグジットにおけるフェイスブックの役割と民主主義への脅威(Facebook’s role in Brexit ? and the threat to democracy)の要約

ブレグジット投票後のエビューヴェール訪問

2016年のブレグジット投票後、キャロル・カドウォラダーは自身の育った南ウェールズのエビューヴェールを訪れ、62%の高い「離脱」投票の理由を探るために調査を行いました。

EU資金による地域再生と住民の不満

エビューヴェールではEUからの資金による教育施設やスポーツセンター、道路改良などの再生プロジェクトが進行中でしたが、住民たちはEUが自分たちに何もしてくれなかったと感じ、不満を抱いていました。

誤情報とフェイスブック広告の影響

実際には移民や難民の数は低かったにも関わらず、右派タブロイド紙やフェイスブックの誤情報広告が住民の不満を煽り、「コントロールを取り戻す」というスローガンが広まりました。

フェイスブックの透明性欠如と選挙操作

フェイスブックは広告の内容やターゲティングデータを公開せず、選挙における資金の流れや影響を追跡することが困難でした。これにより、選挙操作が容易になり、重大な選挙詐欺が発生しました。

Vote Leaveと違法資金の流用

公式の「Vote Leave」キャンペーンは違法な資金を使用し、ディスインフォメーションを広めるために大量の広告を展開しました。また、Leave.EUも英国の選挙法やデータ法に違反し、警察に送致されました。

テクノロジーと民主主義の脅威

ブレグジットとトランプの選挙キャンペーンは密接に関連しており、テクノロジー企業が民主主義を脅かす形で利用されました。カムブリッジ・アナリティカの事例を通じて、個人情報の不正利用が明らかになりました。

シリコンバレーへの非難と責任追及

カドウォラダーはフェイスブックをはじめとするシリコンバレーの企業に対し、選挙操作の証拠を提供するよう求めましたが、拒否され続けています。これにより、民主主義の根幹が揺らいでいると警鐘を鳴らしました。

まとめ

キャロル・カドウォラダーのスピーチは、フェイスブックを中心としたテクノロジー企業が選挙操作を可能にし、民主主義に深刻な脅威を与えている現状を明らかにしました。透明性の欠如と不正な資金流用が民主主義の信頼を損ない、私たち自身がこの状況に立ち向かい、テクノロジー企業に対する規制と責任追及を強化する必要があることを強調しています。

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